─夜明けよりも少し前─
[注目していたアナとマリオンのやり取りには呆れの溜息と共に肩を竦めるしか無く。
おそらく共に居たクルトも同じように呆れていたことだろう。
そんなことをしているうちに、残りのメンバーも妖精の世界へと転げ落ちて来る。
「ああ、来た来た」と笑っていたのも束の間、集まった妖精達により再びポンチョ作成へと引き戻された]
[量産していた銀のポンチョは二つを残して完売し。
満足した妖精達はそれぞれに散って行く。
その一つを手に、ミステルタインへと近付いた]
ギールギースは、まだ来てないの?
これ渡そうと思ったんだけどな…。
ミステル、これ預かって貰えないかな。
僕ら夜明けになったら戻らなきゃいけないからさ。
[そう告げて、ポンチョのうちの一つをミステルタインに預かってもらう。
ギールギースが戻ってきたら渡して欲しいと付け加えて]