―それなりに昔の事―
[三人の男達が集まり話をしている。]
「あそこの奴隷制度がなくなるらしいな」
『それで奴隷達はどうなる?』
「形式上は解放をされるらしいが、事実上は……」
『ほとんどのものがほうりだされ死ぬのであろうな』
「例の子供の件はどうする」
それで死ぬのならば、それが結果ということで問題はあるまい。
計画は変わらない、生き延びるのであれば彼が18になったときに接触をする。
そして、人狼であることと最低限の知識を教える。
『確かに生きようとする思いは、何よりも強い力になるからな』
「それでは足取りだけは監視をはずさぬようにさせておこう」