[皆の荷物は見つかったのか。俯いている者の姿も見える。あまり、期待はしない方がいいのかもしれない。入ったロッカールーム、記憶を辿ると下の方に自分の名前。]…"Halsdorff=Heinrich"。ここだ。[ツヴァイは通称、だから登録された名には記されていない。見つけた普段の名乗りよりも少し短い綴りに、ロッカーの扉をゆっくりと開ける。]―――………?[荷物は、確かにある。けれどもそこにあったのは、自分の荷物ではないようだった。]