[ひらりと手を翳して白を喚ぶ]
蜜は我が糧でも在るが故、な。
之は我が使役故、望めば何でも集めて来よる。
[そう言って、ふわりと放って]
[訝しげに見つめるに気付けば、今度は表情を隠さずに]
我が命、か…それ自体はさほど長くはないがの。
されど、我は過去の「我等」の記憶を受け継いでおる。
記憶だけであれば…我の長きに勝るものは僅かしか居るまいな。
[ふわり、其れを誇るでもなく、笑みは儚げに]
そなたが何を為す定めかは、我にも判らぬ…
だが、の
その文様が在るという事は、そなたを必要とする「主」が居ると言うこと。
必要とする者がある間は、人は…いや、そなたは魔族じゃったの…命は、簡単には消えぬ。