そうかい。それは…嫌だな。[笑いをまた、苦笑いに変える。一見無防備なその足許では、影がぞろりと蠢き]じゃあ、遠慮なく。[軽い言葉と共に、右手を上へ上げる。足許に伸びる影の右腕の部分だけが、地面の上に黒い実体として浮き上がる。それが蛇のように形を変えて、相手の足許目掛けて跳んだ]