[宿屋に入ると、店主であるエミーリアの父親と、出稼ぎから戻っていたらしい母親の姿があった。
母親も居たのは好都合と言って良いのか悪いのか。
複雑な心境になりながら、数日振りに顔を合わせたことに先ずは挨拶して。
まだ何も知らない2人に、閉じ込められて大変だったろう、なんて言われて、苦い笑みを返した]
……そのこと、なんだがな────
[エミーリアの両親が明るい表情をしていたのはそこまで。
人狼騒ぎが起きたこと、人狼は駆逐出来たがエミーリアが命を落としてしまったこと。
詳細までは伝えなかったが、彼らの娘の死は伝えて]
─── すまん、護ってやれなかった。
[自分の娘しか考えてやれなかったことを悔やみ、2人に謝罪した]