― 魔族の住み処 ―[食事の準備が進む最中]ばんわー。[挨拶の声の後、主人の返事を待たずに扉が開け放たれた。もしかしたらそこには鍵がかけられていたかもしれないが、“鍵師”の前には無意味である]ご飯ください。[巨大なしゃもじ――ではなく鍵を背負った、この地に縁もゆかりもない人物は、何の前置きもなく言い放つのだった*]