[ささやかな夢は、自ら打ち砕いたとは知らぬまま。家族を失った少年は、叔父夫婦に引き取られる事となった。親しいものと離れるのは辛かった、けれど。同時に、本能的な恐怖感が、ここに居続ける事を拒絶もさせていたから。村を離れることは、大人しく受け入れて──そして]……え?[出発前、差し出された財布。>>548その意が知れず、友に向けたのは、困惑の滲んだ翠]