―回想・階段―[>>578>>630>>631彷徨う常緑樹の眸は落ち着いたのだろうか。声を発することなく、それでも拒まず差し伸べられる手を今度は手を退くことなく取って]――…[零れる咳、紛れた>>614エーリッヒのものには気付かない。]……行こう。[今度は促すのではなく希望へと引き上げるように、ブリジットの手を引いて歩み出す。6の部屋から微かな風の気配を感じると、紺青の眸を眇めた。][風への期待と…予感。あまり、いい方向ではない方の――]