……何勝手なこと言ってるの!? だってキューちゃん居なくなったらヒサタカ悲しむよ。泣いちゃうよ!!
[張り裂けんばかりの声でそう言う彼女の視界も涙で歪んでいて、Qちゃんの顔もボンヤリとしか分からない。
喚き散らす彼女の頬に、スッと子供特有の体温の高い小さな手のひらが触れる。
涙を拭ってQちゃんの顔を見ようとするが]
「ごめんなさい……そして、ありがとう。短い間だったけど幸せだったよってヒサタカにも伝えておいて」
[涙を拭って、そこに居るはずのQちゃんを見たときには既にそこには誰も居ない。
その代わりに転がっていたのは小さな瑠璃色の石。]
…………キューちゃん。キューちゃーん!!
[その石を拾い上げ、ギュッと胸に抱きしめる。なんとなく分かるのだ。この石がキューちゃんだ、って。]