軟弱な人間共と馴れ合う心算ならば、それも良いだろう。そのまま――果てるが良い。[掠める切っ先。しかしそれでも浅い。更に追い討ちを掛けようと一歩踏み出して]――…っな、[姿を変える刀身に、僅かに眉を寄せた。一歩踏み込みかけた足を止める。視界すら定まらない中に踏み込むなど、愚か。十二分に判っているからこそ、――ぎり、と歯を噛締め]