[ヒサタカを手招き、傍らに置かれた赤ん坊用のベッドへ。
そして、それを見てヒサタカが目を見開いて驚くのをクスクス楽しそうに眺める。
もしかしてと思い、わざと黙っていたのだ。驚いてくれないと困る。]
[ベッドの上。すやすやと寝息を立てる赤ん坊は『二人』。]
[『銀の産毛の女の子』と『黒い産毛の男の子』。]
[驚いてぽかーんと口を開けているヒサタカににっこりと笑うと]
実は、もう名前も決めてあるんだ。
『四三(よみ)』に『九尾(ここのお)』なんてどう?
[そう言った彼女の首元で、ネックレスに加工された瑠璃色の石が、キラッ☆と一瞬光を反射して*光った*。]