―――。[至近距離で覗き込まれると、オトフリートの瞳がよく見え、ああ。綺麗だな。とミリィは思った]―――やっぱり。この生涯で、先生を好きになって良かった。[ニコリと少女は笑う]先生。乙女の、一生に一度しか使えない、もう一つのおまじない、かけてあげるね。[言いながら、オトフリートの体を強く抱きしめた]今度は、私をずっと忘れないっておまじないだよ―――。