―回想・6の部屋―[6の部屋から奥の扉へ向かおうとすると背後からまた声が。>>627回らない呂律にせんせいと呼ばれていた者を見て、ナイフの騒動から姿を見せない女の名に緩く眉を寄せる。]…どうした?[先程よりも掠れた声に、首元のバンドの数値を見ようとしたが男の位置からではよく見えない…痣にも気がつくことができず]ああ…来てないな。…兄さん、一度水でうがいするといい。[自分の喉元を押さえて指して]ちょっと、声出すのがしんどそうだ…。