― 雪原 ―
私が助かったのはエルザさんもいたから、だよ?
それに、私には終わらせる力がなかったの。だから。
[あかい獣が迫ってきた時の意思強い顔を思い出しながら。ありがとう、ともう一度伝えて。
困惑するエルザの手>>644を、ぎゅっと握って温もり伝えた]
はい。でも、少しだけ。
[頷くエルザ>>644に時間を貰うと、アーベル>>477が手伝い、応急処置の進むライヒアルト>>581の肩に触れて、細い糸が途切れぬようにと祈った。>>463]
うん、私も。
[しっかりとした足取りのエルザに遅れぬよう歩きながら。
呟きに頷いて、優しい思い出のある浴室へと*向かった*]