[封印の光を見送り。程なく、解かれた結界。均衡が正された事に、零れるのは小さな安堵の息]……終わった、か……。[小さく呟いて、島の中央へと向かった。今の聖殿の空気は好きになれないし、何より。そこに、捕らわれた者たちの安否が気がかりだったから]─結界樹─[たどり着くのと、樹の内と外とを繋ぐ門が開かれるのとは、どちらが先か。木の根元には、既に、人影が見えて。安否を確かめるべく、四翼を開き、そちらへと]