─中庭・屋台村の隅─[眠るライヒアルトと異界龍を幸せそうに見ていたが。ふと風が届けてくる声に顔を上げた]――風の乙女、声をこちらに引き寄せて。[ライヒアルトの名を呼んで探す声。これはあの痛い目にあっていた(と思われる)実行委員長のものではないだろうか]あ。おはようございます。少しは疲れ、とれたかしら。[視線を戻したら暗翠と交わった。軽く瞬いてから、笑顔になって問いかける]