護りたい、かって。理由、とか、いきなり言われて、も……。[真面目な口調で言われ、戸惑いは深まる。理由。あの時は、無我夢中で。ただ、護らないと、という意識に動かされていて。そこまで考える余裕なんてなかった。でも、冷静に考えたなら、それは何故なのか、と。初めて、そこに意識が至る]……逃すなよ、って、それ、どーゆー……。[がじ、と頭を掻きつつ言って。それから、立ち上がる姿を、見上げて]