[じっと見つめて、アーベルの答えるのを聞き、
順を追い、次第に変わる自分への答え、そのひとつひとつをしっかりと胸に刻むように頷き]
アーベルは、私に嘘はついたことないしな。
[彼の言葉をそのまま、自分は受け取り]
そういう時はきまって…、はぐらかされたから……な……
[大切だと、それは明確な答えとはいえないのかもしれないが、
それでもそれ以上のことを聞き出すことはしなかった。
それはきっと、アーベルにも答えにはっきりと出ない言葉なのだろうと、
ただその大切が意味することがなんであれ、自分の思いはただの一方通行ではないことだけは感じることができたから]