─廃墟─
んー、苦労人というか。
『始祖』の直系なんて、こんなもんなんじゃないかなあ、って感じ?
[しみじみと言われ、返すのはこんな言葉]
氷華ちゃんのスタイルだと、誰かを付かず離れず護る、ってのはきつそうだよね、確かに。
[そこで納得するのか、と言われそうな事をさらりと言って。
じぃぃ、と見つめてくる空色に、うん、と呆気なく頷いてみせる]
まあ、全然知らない仲じゃないし。
そういう話聞いて、じゃあがんばってねー、で終わるのもなんだしねぇ。
……年甲斐もなく新婚状態なウチの両親に、ついてけるなら、って前提つきだけど。
[それでもいい? と言いながら。ゆる、と首を傾げてみせた]