―if/終局直後―
[どろりと溶けた身体を見つめる瞳は、重く、昏く。
生き残った彼女と少年に向ける瞳は、抗いようのない羨望の色を湛えていた。]
……………どうして。
[私は死んだのに。
どうして、生きている者がいる。
何故、私が死ななければならなかった。
私を殺したモノは、皆死んだ。
ざまあみろとは思うが、だから何だ、それで私の何が晴れるわけでなし。]
………く、ふふ、ははは、あははははははは!!
……………………あぁ、恨めしい。
[その顔は、それまで彼女が浮かべたことのない色に染まっていた。**]