>>657
[婆は呆れた溜息ついて、何が待ってるか判りきってる場を覗く]
――…で、泥棒して食べた栗は美味しかったかねェ、妖精王や?
まったく、ほとんど残って無いじゃないか。
ツィムトが止めなかったらユリアンへの報酬がなくなるところだったさね。
[瓶に密封して冷ましていた分以外、鍋の渋皮煮はほぼ壊滅状況。
番猫を連れて出た時点で可能性は考えていたものの、妖精王自らとはと婆の視線は冷たい。
願い叶えて足りない分の報酬を取り立てに来ただけだと文句垂れる妖精王を適当にあしらい、ケトルに水を入れ火にかけた]
ほれ、甘いものばっかりじゃ喉が渇いたろゥ。茶でも入れるさね。
別に留守中に食わんでも、言えばちゃァんと菓子にしにてやったのになァ。
あァん? 馬鹿をお言いで無いよ。もう食べたろゥ?
もう一度、最初から渋皮煮を作って菓子を作るなんてだァれがするかい。自業自得さね。
[そっぽ向いて妖精王を苛めてたら、なんだかしょげられた。
結局後日、何か作る事になるのだが、もちろん妖精王の働き次第*]