[オトフリートの全てが、ミリィの全てと混ざり合う。一は全に。全は一に。体を無くして、心をなくして。記憶を無くして、何もかもを無くしても忘れないように。目の前で翠の瞳が揺れ動く。嗚呼―――それは、幼いあの日に見た。緑色の空のようで。自分はちゃんと幸せになることが出来たのだと、*そう思った*]