─ 解放後/広間─[意識を落とした後は、夢の中で鎖に雁字搦めの左腕を見たり、妹との刹那の邂逅をしてたりしていたわけだが。急に鼻に届いた匂い>>642により、急速に意識は覚醒へと向かう]……げほっ。………んだよこの匂い。[顰めっ面になって鼻の周辺を手で扇ごうとしたのだが。辛うじて右腕が動いただけで、左腕はおろか全身が動かず痛みが増すばかり]っつ……!……あー、こりゃ、死んでんな、左腕。[全く動かない左腕は、触れれば腫れているのが分かるだろう。その内部にある骨は、もっと無残な状態にあるはずだ]