『……ルギィ?』[どこか物思う様子を訝ったのか、水晶龍が声をかけてくる]ん……何でもない。少しばかり、思い出していただけだ。『……何を?』ああ……コレが、現れた時の事を、な。[言いつつ、ふわり、呼び出すのは漆黒の『魔本』。水晶龍は何か思い出したようで、ああ、と短く声を上げた]