─ 事件後・自宅 ─[意識を取り戻した後。聞かされた事情に、複雑なものは覚えたものの、心のどこかで安堵していたのは否めなかった。死んで欲しいものなど、誰一人いなかった。だからこその安堵と、だからこその痛み。けれど、そんな不安定な感情は押し込め、表に出さぬようにしつつ]……起きてはいるが。もう少し、遠慮をする気はないのか、お前。[寝付かれず、ぼんやりとしていた所にかけられた声。>>673返す声は、ため息混じりの、どこか呆れを帯びたもの]