[返る軽い口調に視線戻しへらりと笑う。
耳朶の熱も漸く落ち着いてきたようでいつもどおりの景色が
慣れ親しんだ道具屋の中にあるように見えた。]
惜しいよなぁ。 食べて感想いうのも出来なかったのは悔しいな。
[約束は果たすものと思うから果たせなくなった事が残念で]
……ん。
[前置きの後、綴られたクレイグの言にきょとんとした風。
突然の申し出を理解すると嬉しそうにくちびるが弧を描いた。]
先の事とかなぁんも考えてなかったけど。
そうだなぁ、天上青は一度みておくべきかな、と思う。
見ないままにするのもさぁ、なんか悔しいよな。
[自分やクレイグ、ほかにも沢山の運命を狂わせた花。
生きていた時はさして興味もなく見たいとも思っていなかった。
けれど今は、気持ちに区切りをつけるためにも見たいと思う。]