[静かに綴られる言葉。それが、水晶龍とは別に、ずっと自分を見ていたものの声なのは、感覚が理解した。そして、投げられた問い、それへの答えは]……消えたく、ない……。……生を、望む……。[朦朧とした意識の中、言葉を紡ぎ。手に取れ、との言葉に従うように、力の入らない、自身の血に濡れた手を精一杯伸ばして。それが、ひやりと冷たいものに触れた、と。思った直後に、意識が途絶え、そして──]