─物陰─さて、ここまでくれば邪魔は入りませんよね♪[そう言ってくるりと振り向く。その目元は潤みを帯び、頬は益々紅潮している。]嗚呼、もう我慢できません[そう言うと、ぽすんとラスの胸元に顔を埋め、背中へと手を回す。]ねぇ、お兄さん。……楽しませてくれなきゃ…………殺しちゃうからね[そうして、ラスからは見えない顔に、頬まで裂けそうな笑みを浮かべ、背中へ回した右手──その爪先は鋭利な刃物と化している──を突き立てようとする。]