[ふと、心の奥底を掠めたもの。それを振り払うよに蔦の状態や生育具合、絡み合い方を確かめる]……中々、手強そうだが。全く、歯が立たん、というほどでもないか。[そんな呟きと共に、イレーネに向き直る。未だに見入る様子に、今度は苦笑して]……そろそろ、移動するぞ。剪定道具、探さねば。[声をかけ、移動を促す。アルバムは再び、黒の中。廊下に出て、奥にいた者たちの話を聞くと、僅かに眉を寄せた。先の部屋で見かけた様子、それが頭を過ぎったから]