[内は違えど、外が同じであるがゆえに、揺らされたか。それもまた、魔たる者らしからぬ事ではあれど、右手が熱を持ち、動きが一時、止まる。緋の華が咲くには、それで十分で。]――っ、[手から黒が滑り落ちて花弁となり、膝からは力が抜ける]……、困りますねえ。[されど、薄く笑みは、湛えたままで]