―騒動の顛末―
[さて、反省房から開放された人たちを見送った後に、今回の首謀者の一人であるユベールに待っていたのは女王からの[12]時間におよぶ長いお叱りと、その後の沙汰であった。
対属性につけられた傷もいえていない現状、お叱りを聞くだけで十分疲弊しつつ、告げられたお仕置きに朱色の瞳を見開いた]
……妖精界の泉の守番、ですか?
『そうです。大祭の季節が三度巡り来る間、東にある泉の守番を命じます。
なお、その間一切の自由行動は認めません。
泉の傍を離れることなく己の行いを反省なさい。
そして当然のことですが、その間の大祭への参加を禁じます。
泉に来る者達との会話は禁じませんが、相手から話しかけられるまでは話しかけてはなりません。
以上、心して勤めるように』
[告げられる処置の厳しさは、やはり秘宝の模造品を作ろうとしたためだろう。
だからこそ、大祭への参加も認められずに泉の傍に留め置かれることになったのだった]