……武器召喚……?
[空間から現れた剣に一つ、瞬き。
そんなのもできるのかよ、と思う間もなく、形を変えたそれが火球を捕らえる]
……ちっ!
[神速で迫る、碧の剣。
後ろに跳んで避けようとするものの間に合わず、剣先が胴を掠め、浅い斬撃の跡を残した]
斬り合いは、専門外なんだってのに……。
我に近しく、最も遠き月闇の静寂、その強大なる力を秘めし刃をこの場に芽生えさせん……! 闇夜刃!
[再度、跳んで、距離を開け。手早くカードを用意する。
闇と『覇王』と『誕生』と。三種のカードは、漆黒の刃をその左の手に具象して]
……はっ!
[短い気合と共に、再度距離を詰める。
刃の届くぎりぎりの距離で左へと跳び、すれ違い様に横一閃の斬り払いを放った]