─ 広間 ─
そりゃ痛いだろうさ。生きてるんだから。
触らなきゃ手当ても出来ない、我慢して。
[触診が必要なのは確かだが。幾らか容赦が足りなかった気がする。
無為に痛めつけるようなことはしないが。完全に凪の心で動けるほどの聖人君子ではない]
代償か。そうだね……。
[呼吸を落ち着けようとする>>679のを見て、少し手を止めた。光の足りない淡い緋色を伏せる。
ゆるく首を振ると、気付けに使った布は仕舞い、代わりにラベンダーを中心とした鎮痛とリラックスを目的としたものを作って顔から離した位置に置いた]
手間でもなんでもないよ。
……ここまでやっても、印は残るんだね。
[皮膚も傷ついてるように見えた左掌に視線を集中して眉を寄せた]