ちっ、流石に遅いかっ。[言いながら、表情から愉しさは消えない。後ろへと抜けて行ったライヒアルトに正対し、そちらへと近付こうとするが]ぉお?そういや精霊魔法も使えたんだったか。[くん、と足を引っ張られるような感覚。見れば地面から現れた手が数本、男の足を抑えつけて居た。その手は足だけでなく身体をも抑え込もうと伸びて来る]悪いが、ここで止まってるわけにはいかないんで、な![重き剣を振るい、迫る手を叩き落とす。重力の付与されたその剣は、一振りごとに複数の手を屠って行った]