― 広間 ―
伯父上! 気がつきましたか?
[まさか伯父が、亡き母との束の間の再会をしていたとは知らず。
ゼルギウスが鼻の傍に布を置いた後、それほど間をおかずにクレメンスが目を覚ました>>665のを見て、泣きそうな安堵したような表情で呼びかける。
左腕も体も動かないようすには、またオタオタするが、ゼルギウスに任せる以外に出来る事はないだろう。
さらに、ゼルギウスの見立てを聞けば、不安そうに顔を歪める]
………あ、薬。飲むのもあるんですか。
なら、水が要りますよね。ボク、汲んできます。
それと…ゼルギウスさん、伯父上の手当て一通り終わったら、エーリッヒさんもお願いします。
[先ほど、タオルをぬらす為に井戸の近くにあった手桶には水を汲んできていたが、これは飲む用ではないので。
そんな事をゼルギウスに言ってから、新たに持ってこようと台所へ向かう。
しかし、台所に立った事などないので、グラスがどこにあるのかわからずに95×(07)秒くらいは台所内でキョロキョロしていたかもしれない]