―反省房―
家にいることも多くなりましたので、家事は自然とうまくなりましたけどね。
[おかげで、ゲルダの家に来る事になってからも、タダのお荷物ではいないで済んだ。
最初の頃は、ほとんど寝ながらでも家事をする自分に彼女をひどく驚かせていたのだが。
そもそもダークエルフという存在が家庭的だったことも驚かせたのかもしれない]
しばらくはそれでも、里で暮らしてはいたんですが、ひとつ重大な問題が見つかりまして…、
[一度言葉を切り、次の言葉はなかなか言い出せず、躊躇するように]
私の中に……繋がってはいけないものと繋がる道があるんです……。
名前もなにも、詳しいことはわかりませんが…封じられ二度とこの世に現れるはずのない邪神と通じる道。
ハイエルフの血が混じったことが作用したのかどうかは分かりませんが…、もともとダークエルフは、そういう謂れがありますしね。