……て、それはどんなもんだ。
そういう呪詛は、できなくはないが専門外だっての。
[鈍感、といわれる理由にはやっぱり気づかないまま。
小箱から出したもの──金色の組紐と玉をあわせた小さな飾りを握り、言葉を紡ぐ]
到那个生命,正确迎接结束的时候。
(その命、正しく終わりを迎える時まで。)
什么绝对不被失掉。
(決して、失われぬ事を。)
[異国の言葉は、その意を解する者は他にはいない。
だからこそ、その言葉には、隠さぬ想いを込めて紡げる。
天命果てるまでの生を求める呪いは、祝福でありまた、呪詛でもあったが]
……て、わけで、ほれ。
これ、持ってけ。
邪魔になったら、東方の知識のある好事家の所にでも持ち込めば、言い値で買い取ってくれるだろ。
[差し出す飾り、中央の玉が宿すのは、穏やかな光]