さて、と。それじゃ、行こうぜ、天上青のとこへ。……多分、山頂に、って思えば届くはずだから。[もっとも、行った事のない場所だから、ちゃんと届くかはわからないけれど。それならそれで、歩いていくという選択肢もあるだろうから、気負いはない。手の力が緩むのはわかっていたけれど、同じ場所に行くのだからと自分から離す事はなく。以前に読んだ手記に記されたその場所を、頭の中に思い浮かべる]