それは、間違った認識では、ないわね!
[否定も肯定もする事はなく、口元は優美な笑みを象る]
長所を生かすのは、生きる上での必然、という所かしら。
定め切り拓く意志の成せる業?
[紡がれるのは、問いのような、独り言のような言の葉]
……勿論、この程度で。
[マントの端を握った左腕が、動く]
終わりはしなくてよ!
[一度右に向かい、素早く左へと翻る、腕。
合わせて動く真紅のマントは風をはらんで膨らみ、横薙ぎの一閃を弾く。
直後、踊るようなステップで距離を取り。
再度踏み込みつつ、少年の左肩へと剣を振り下ろした]