─生徒会室─
露島くん…っ!!!
…私、毛布とってくる!
身体あっためなきゃ、どんどん体温さがっちゃう!
[友梨の後を追った先で見たものは、朱に染まったキャンパスと、自らの赤で作られた水溜りに倒れ伏せた誠の姿で。
友梨と慎太郎が彼の止血を施すのを見れば、とっさに自分に出来ることを考え。
確かパソコン室にまだ毛布があったはずと思いそれを取りに走った。
戻ってきた時には手当ても済んだ様子で。
友梨たちの顔を見ればどうやら手当てが間に合ったらしいと思えばほっと息をついた。
持ってきた毛布をかけようと誠の側に行くと、丁度幼馴染が話しかけているところで。
佑が彼の額に何を押し付けたのだろう、と疑問に思ったが、誠へと話す言葉を聞いてそれが何かを理解し。
良く怒鳴っていて怖がられてばかりだったし、正直自分も苦手だったけれど。
生徒想いだった学長の心を感じて、目を伏せた。]