隠しても無駄だったってことか。[少し困ったような口調で、それでもエルザの背をそっと撫でる。力を込められても、手の動きは止めない。逃げることも、ない]…いいんだ、エル。場所が出来てしまったんだから、仕方のないことだったんだから。だから、良いんだ。……でも、僕が不味かったなんて言ったら、怒るけどね。[少し、最後は、軽い調子を装って。それから、ぎゅう、と抱きしめる。手の動きは止めて、しっかりと腕を腰に回して]泣いても、良いけど、……謝らなくて良いよ。