─ 厨房 ─
ナースチャ、そんなに混ぜてはいけませんわ。
スフレは膨らんだほうがおいしい、でしょう?
[二度目の茶会を始めてから。
皆がアナスタシアの用事を済ませれば、彼女を無理にでも引きずって、厨房で御菓子作り。
焼いたり寝かせたりする時間の短縮くらいには、アナスタシアの魔力は在る。それを頼るような、もの]
[あらかた問題はなく進み、(アナスタシアが粉をふっかぶったりはしたが)オーブンに、スフレ生地を入れ。
後は蒸し焼きにするだけ。]
ナースチャ、貴女のご友人は素敵な人ばかりね。
[相槌の返事が返り、少し誇らしげに笑う彼女を見て、目を細める]