[とたんにしょんぼりとうなだれ、大きなため息をつく公爵。]ですが、会う事はできました。[紅潮した顔をあげる少年を横目で見ながら、騎士は荷物を解く。少しして、何かの包みを差し出した。]ギールギースという妖精から、公爵様への贈り物です。[包みを開くと、陶器の小物入れが現れた。揃いのポンチョの妖精と、黒い森の村人達。それらが蓋の上で踊っている。]