「そうでしたか。
ところで次の仕事なんですが」
うぇい、もうかいね。
”変わって”来てからでもよかね?
「おや、もうそんな時期でしたか。
では開始は”それ”が終わってからにしましょう」
[何かをチェックするようにノートに書き込んでから、スピーグは了承の意を男に向けた]
ほんじゃあ次ん人格ん時に、また。
[そう言って、男はその場で容を無くして行く。本来の姿である”影”となり、周囲の影と同化して。新たなる人格を作り上げる『再構成』へと入った]
「やはり長期の戦いが入るとその直後に”変わる”必要がありますかね。
……この男を捕まえたなら、強度の向上も望めるでしょうか」
[スピーグの視線の先にはたった今走り書いた文字。男とは異なる「不死性」を持つらしいその人物についての*情報だった*]