―そのご―
[リッキーが何か言ってんのには、あたいは?て見てたんだけど。
大体話し終えたら、あたいは残ってたお茶を全部飲んだ。
自分の事を全部話すのは初めてで、何か喉が渇いちまった。]
だよなー。最初聞いた時倒れそうになったんだぜ…。
[着せ替え人形にゃちょっと困った顔して笑っといた。
親の思惑どーだったとしても、その通りだったかんな。あたいも思ってたし。
躾けに関しちゃ、クッキーもう一枚口に入れて黙っといた。
リッキーの言ってた事は、昔あたいが思ってたことまんまだったんだ。
綺麗だとか、大人しいとか、姫らしいとか、そう言われてたしそうするのが正しいんだって思いこんで、結局あたいは誰にも自分の事が言えなくなっちまった。
そういうのは人形なんだって、気づいたから家を出たのさ。]