……あの時、『こっち』に運ばれなかったら、俺。どーなってた、かなぁ。[一瞬蘇った紅色、それを振り払うよに、ふるり、と首を振る。打ち出した銃弾が為した事を認識した直後に包み込んだ力のうねり。それが何故発生したのか、どんな理由で自分を捕らえたのかは、知らない。ただ、わかるのは、それによって自分は──『救われた』という事だけ]ま、ヒューバーとーさんには、親子三代で世話かけた形になるけど。……でも、俺は。