[ぼーっとベッドの上で、隣の方を見ればゲルダはまだ寝ていた。
ここ最近不安だからと、本当はこっちを案じてのことなのかもしれないが、あの事件以来泊まりにきていた。
窓の外を眺めればまだ日は昇っておらず、先ほどの夢のような出来事を思い出す。
最後に残った感触、それを確かめるように手を額と唇の辺りにふれようとして、
机の上に置いてあったはずの瑠璃のダイスが手に、握られていた]
約束、したからな……。
[ぎゅっとそのダイスをしっかりと握り]
でも、また、時々は、頼る……。
[零れ落ちていた涙をしっかりとぬぐい、その日はそのまま眠りについた。
次の日に、いつもの調子を戻した自分にゲルダは驚くだろうか。
何があったのか聞かれたら、ダイスを見せて、導かれたと。
ついに頭がおかしくなったと、最初のことは思われたのはまた*別の話*]