[ゆっくりと、手を開く。手の中の鈴は、静かに煌めくのみで何も語らない]……桜の定め、厭わぬならば。鈴の、導きのまま……。[繰り返すのは、桜の童女の言葉]桜の定め。……『司』と『憑魔』の交差を見守り、見届ける事……だろうな。[恐らくは、永遠に。もしくは、それに順ずる永き時を。彷徨い続ける事になるのだろうけれど]それでも……俺は。[鈴を再び握り締め、空を見上げる]