[炎の激突に氷柱が砕け、がらがらと崩れていく。
駆け抜ける赤色にも幾つかの破片がぶつかるが、痛いと思う間もなく水となって蒸発した。
激しく燃える炎の音も、青色の叫び>>696の後に、一瞬掻き消える]
そうだ――出来るじゃないか。
[刹那の無音の中、赤色は唇の端を持ち上げ。
激流に向かって右手を突き出す]
いくぞ、炎と水の究極必殺技!
ジャスティィィィス・スパイラァァァァル!!
[高らかに宣言すれば、右手から放たれた炎は激流と絡み付くように伸びていく。
本来なら、二つの螺旋が同時に敵へ殺到する必殺技。
しかし、互いに向けて放たれたそれらは相殺し、爆発的な水蒸気と化して周囲へ弾け飛んだ]
――――ッ!!
[轟音の中叫んだ声は、相手へ届いただろうか。
熱気と水蒸気に押し戻されそうになりながらも、勢いのままに手を伸ばす]